神話

ヒッタイトの神話を、探してきました。
でも、ヒッタイトの・・とはいえほとんどが、メソポタミアからで、ミタンニ、アッシリアハッティのものということになるのでしょうね。

シュメールから生まれた最古の神話がアッカドによって継承され、
くさび型文字の伝播とともに周辺世界であるヒッタイトにも伝わっていった…

何故こんなに沢山の神がヒッタイトに集まったのか?
やはり、戦争ではないかと思ったりします。
民族があっちにいったりこっちに来たりするのも戦争が発端でしょうし、言葉も混同していくようですし神様も、あっちではAだけど、こっちではB。
面倒だから(そんなことはないだろうけれど^^)
AとBを合体させてついでに、こっちにあったCも一緒にして、Dという神にしよう。なんてこともありました。
戦争は、人間世界の戦いですが、神々同士の戦争でもあるのです。
敵の真実の大将は、都市神でした。
なので、まず最初に神像が壊され、破壊され、あるいは拉致されたのです。

古代オリエント、メソポタミアの神は、エジプトの神とは、意味合いが違います。
王も現人神ではありませんし、神の子でもありません。
神官王なのです。神格化されたとしても最高神と合一されることはありません。
(エジプトなら、オシリスと同一視されるけどね)
大神に、人間社会の運命をとりなす神だったのです。
来世も無いし、役割も違います。

神像も、エジプトのように残っていないのは木で作られていたのではないかとも、言われています。

粘土板から、読み取れた神のお話

えっ?
誰がどうしたって?
と言いながら、翻訳ツール使ってます・・
うまく訳したサイトがあれば、教えてください・・
日本語サイトはないし、日本語訳の本には
数ページ記載があるだけ・・(寂泣




フルリ人の神々と、それにまつわる神話は、ヒッタイト人によって数多く取り入れられたが、なかでも大いなる神、クマルビ神に関する
神話は、フルリ人やヒッタイト人がメソポタミアの宗教からいかに多くのものを取り入れたかが、わかる。
クマルビ神話
Alalu
アラル
アラルは昔は天国の王でした。
Anus
アヌ神

だが、アヌ神は、より強力でした。
9年間Alalusのカップ運搬人として役目を果たして、
次に、彼を破って、アラルを地球に追い出しました。

アヌ神は、王座でアラルの席を奪い
酌人として クマルビ神を仕えさせました。
Kumarbi(s)
クマルビ神

フルリ人に従う『全ての神の父』
彼は、時々エンリルとダガンと同等視されます。
彼の都市は、Urkisです。

しかし、クマルビ神は9年後に、反旗を翻し裏切り、鳥のように空に逃れたアヌ神を追いかけて、彼の陰茎を飲み込みました。

怒ったアヌ神は、クマルビ神を妊娠させ嵐神、 Aranzahus(チグリス)川、および Tasmisusを、クマルビ神の中に送り込んだ。
(しみ込ませた、妊娠したなどの記述)
Storm神
気象嵐/神
Kummiyaの王
Hattiの陸の主
シンボルは雄牛

Teshubとして、
2つの山とクラブに
またがり
顎髭を生やした
男として描写。

外国との戦いのとき、
戦いと勝利の神
嵐神は
アヌ神、Tasmisus、およびAranzhusと共にクマルビ神を破壊しようと企み、
天国を占拠し、王政を引き継ぎます。

天国から落下したとき、彼は雨を伴った。
後に月神/Kashkuを送りました。

アヌ神は、クマルビ神のどのあたりから生まれればクマルビ神を苦しめられるのか嵐神に教えました。

アヌ神の罠を知ったクマルビ神はKanzuras山の上にAranzahusとTasmisusを吐き出しました。

しかし、嵐神は吐き出されずに、クマルビ神の体を突き破って出ようとします。
彼は痛みでうなります。

クマルビ神はAyasになんとかするよう頼みます。
Ayasは『ひどい』魔法を彼の上にかけました。
魔法の効果があってクマルビ神は嵐神を排出します。
(産むといったほうがいいのかな)
嵐神は生まれるとすぐに、彼の他の子供と共に力を合わせてとうとう、クマルビ神を破ります。
Imbaluris
クマルビ神のメッセンジャーです。
クマルビ神が神の父のままでなければならないと海神に警告するために送られます。

嵐神に、復讐をするべくクマルビ神は、考えに考えて、自分の味方を選び出します。(スッタッフを選出)
ロック
神というよりは
そのまま
岩と考えたほうが
いいのかな

嵐神を倒す策略の間、クマルビ神は女性のように横たわった岩を見つけます。

クマルビ神が神の父のままでなければならないとImbalurisに告げるよう指示します。
Imbalurisは、そのメッセージを海女神に届けます。

このメッセージによって恐怖を感じて、彼女はクマルビ神のために住まいを用意して、
饗宴を主催し、もてなします。

そして、クマルビ神の岩はウルリクンミを生みます。
クマルビ神は、彼の息子が空から『嵐神、彼の市Kummiya、彼の兄弟Tasmisusを破る』と発表します。
(宣戦布告だね)
彼は、ウルリクンミを太陽神、嵐神とイシュタルから隠す必要を感じ、Irsirra神を捜さなければならない、
そのためにImbalurisをが必要だといいます。
Irsirra神が Ellilに彼を紹介しUpelluriの肩に置きました。、
ウルリクンミは1カ月後に1エーカー成長できるようになります。
15日後には十分な大きさになります。
Mukisanus
彼はクマルビ神の大臣です。
Hannahanna(s)
(Nintu、Mah)

全ての神の母(Gulsesと関連)
彼の息子である 太陽神が、慌てた様子でやってきます。
彼は海の中で巨大な ウルリクンミに気付いて、嵐神を訪問しました。
息子の訪問を喜び、父はもてなしてくれますが彼が自分の見たものを父に話終えるまでは、せっかくのもてなしを断ります。
とにかく、先に話を聞いてくれ!
そんな食べてる余裕はない。ってところですね。
嵐神は、息子の希望通り、巨大なウルリクンミのことについて、ゆっくりと話を聞いてやります。
そうして、打開策を考えよう、かなんか言って息子を安心させ、さぁ、腹が減っては戦はできぬ。かなんか言って食事を勧めます。
太陽神は、彼の食事を楽しんで、天国に戻ります。

海神が、クマルビ方につたので、話し合いでももたれたのでしょうか。
海神は、天の太陽神と口論になり、彼を誘拐しました。
嵐神は、海神によって誘拐された太陽神を助けるためにTelipinuを送ります。
嵐神は、彼の娘を花嫁として海神に与えるが、それでも海神は、太陽神を釈放しようとはせずに
あれこれ脅しをかけてくるので、Telipinuは嵐神に婚資を与えるよう要求します。
Hannahannaと相談した後に、彼は1,000頭の羊と1,000頭の牛の価格を支払います。


でかい!
びっくりした!
あれは、でかいだけで、おつむはからっぽだ。
いろいろ、意見はあっただろうな・・きっと、あまりの大きさに驚いて不安になったんだろうね。

嵐神は、さっそく軍事会議を開き、みなの意見を聞いた。

それについて、連れて行きたいところがあると言われ、Tasmisusはkuntarraを残して、Hazzi山にいざないます。
そこにはイシュタールがいて、奇怪な生物を凝視しているところでした。
彼は、石で作られて、成長するようにUbellurisの肩に置かれていました。

イシュタールが、彼女の衣服を脱いで、彼女のgalgalturi/ハープを取って、盲目の、そして、
聴覚障害のウルリクンミに合わせて歌うが、彼は、見なかったし、または彼女の声を聞きませんでした
(彼が盲目の、そして、聴覚障害の生物であったので)。
要は、岩だったということですね。

嵐神は恐怖をもってクマルビ神の息子を見ます。
イシュタールは嵐神を勇気づけます。
ウルリクンミは腰までの深さの海の中に立ちます。
嵐神は彼女の兄弟を捜し出すように彼女に頼む。
海の波によって兄弟は送られてきます。


ウルリクンミの成長を止めるために彼から水を作成するのを試みることにします。
Astabisはウルリクンミに対して攻撃する70人の神を導きます。
それでは、歯が立たず9000という数の連合軍で挑みますが、みな海に落ちます。
神は、彼を滅ぼすのためにあれこれ試みたが、彼には、感情が全くありませんでした
(彼は気付いてさえいませんでした)。

そして、ウルリクンミは成長して、地球の天上を震動させて、周りで空を押し上げて、
Kummiyaよりぬきんでてしまいます。

嵐神は、Tasmisusに戦いのために雄牛とワゴンを準備させて、雷雨、稲妻、および降雨を呼び出させます。

最初の戦いは嵐神軍は敗北しました。

ウルリクンミは嵐神と Astabisの攻撃が失敗するとヘパトの神殿から彼女を略奪しました。

ヘパトは夫の嵐神との連絡を絶たれてしまいます。
その後の戦いの状況が分からずに、彼女はいらいらします。

ウルリクンミは彼女の夫を既に破ったかもしれなくて、彼女の使用人 Takitisへ夫が心配だと、連絡します。

彼は、嵐神が時間の長さのために『卑しい場所』に留まらなければならないと
嵐神の妻(ヘパト)に言うためにTasmisusを妻( Hebat)に送ります。
Tasmisusは高い見張り搭へ彼女を訪問します。

Tasmisusは使いを終え戻ると、嵐神が都市のAbzu/ApsuでEaを探して、『運命の単語があるタブレット』を求めるのを
奨励します。
恐らく、ヘパトの許可をうまく取り付けて、その、卑しい場所に行くことで、時間がかせげるのかな?

運命のタブレットには、攻略のヒントがあるのでしょう。

Takitisは神のアセンブリを呼んで、嵐神の探している物を渡すためにEaを連れて来るようにいいつけます。

Eaは地球と天国を切り離した銅のナイフで、
Ubellurisの肩からウルリクンミを断ち切るのに彼の足を切り落とします。
傷にもかかわらず、彼は、天国の王政を取ると嵐神に誇っています。

Eaがウルリクンミの足を割いた後に、彼はTasmisusと足に傷を負った巨人と戦うために嵐神に拍車をかけます。
さぁ、やっつけようぜ!といったところでしょうか。

ウルリクンミの自慢にもかかわらず、嵐神は彼を破ります。
さぁさ、寄ってらっしゃい、聞いてらっしゃい。
天上界のお偉い神様がたも、暗い地に住む、皆様方も。
昔の神様たちも、神様のお父さん、お母さんたちも、
是非、お聞きになってくださいよ。

さて、昔々、天上界を治めていたのは、アラルという名の神様でした。
神々の第一人者、アヌ神は9年間、その下で、辛抱したが
ついにアラルに反旗を翻し、勝利したんだよ。
パワハラでも、やられたんでしょうかね。
アラル神様も、講習受けてれば、こんなことには、ならなかったでしょうに。

さて、勝利したアヌ神が支配する間、猛きクマルビが、仕えていたが、やはり、9年目に反逆するんだね。
9年目は、大殺界にでもあたるんだろうか。

アヌはクマルビの手を逃れて、小鳥のように空に飛び立つが
(いや、そんなに可愛いもんじゃないけれど)
追っかけまわすクマルビに、脚を掴まれてしまう。
そりゃぁ、追いかけたくもなるわさ。
鷲のようにとか、プテラノドンのように飛べばよかったのに。
クマルビはアヌの男根に喰らいつき、飲み込んでしまう。

いや〜、それって、わざと?
噛み付きやすい場所にぶら下がってた?^0^
内心、後悔したでしょうねぇ・・
どじょうの踊り食い、食べちゃった心境だね。えっ?

クマルビは勝ち誇ったように、高笑い。
しかし、アヌも笑い返してきた。
なに?それって負け惜しみ?

「その中には、大変な種が3つも入っているんだぞ。嵐の神々や、ティグリスのような大河だ。
 そんな凄いもの、孕んでどうなるんだろうね〜」
えっ?
アレ飲んだだけで、妊娠しちゃうの?
でも、俺、男だぜ・・
もしや、そんなこと関係無しに、妊娠しちゃうの?
えらいこっちゃ!!

うっ!気持ち悪い・・つわりかも・・
クマルビはエンリルの聖都ニップルに赴き、月満ちるまでそこで過ごす。
腹帯ちゃんと、締めなきゃ駄目よ。
最古の代理出産が、男腹だったとは、日本の裁判官もお役所も、知らないだろうなぁ・・

臨月になり、予定日も過ぎたが、一向に生まれる気配がない。
天空神アヌはクマルビの腹の中の嵐神に呼びかけるが、出てこない。

生まれないと、それはそれで、実の親としては心配。
知恵の神、エアに救助を依頼。
クマルビもこんな体のままじゃ、どこにもいけやしないわ。と
エアの乱暴な帝王切開を、受け入れる。

この帝王切開は、今なら、「訴えてやる!!」って告訴ものだったようだ。
傷だらけになりながらも、クマルビは、
無事嵐の神を、誕生させた。
他の種は、自力で産んだのか、吐き出したのか・・
吐き出すしか、ないか・・

わが身を傷つけてまで、産んだけれど、代理母・・いや父か・・
我が子とも呼べず、憎たらしいことに、嵐神は、アヌにべったり。

俺も、自分の子供が欲しい!
母性、いや、父性に目覚めた、クマルビは、
雄雄しき子供を作るべく、ナンパの、いや、子作りの旅に出る。

ティグリス河の東岸にいたり、巨大な岩を見つける。
この岩に言い寄るが、断られ続け、岩だけにガードが固い。
10回も挑んで、ついに成功。
いや、しつこいにも、ほどがあるって・・

岩の彼女は、月満ち、天地を揺るがせながら、大地の母神たちの力を借りて、
閃緑岩の男の子を産む。
クマルビは我が子に『ウルリクンミ』と名づける。

クマルビは、なにを血迷ったか、いや、息子ができたので自分の息子に跡目をと思ったのか
「我こそが、神々の中の父祖である」と宣言した。

大海もそれに同調して、軽い気持ちだったのかもしれないけど。
大海の宮廷で飲めや歌えの大宴会。
クマルビは、嬉しくなって、「天まで届け!!我が岩の子よ!!」と叫ぶ。大きくなれよってことだったのかもね。

不審に思った天の神々がこの岩の男の子をエンリルに見せて、どうすべきか、お伺いを立てる。
エンリル神も、どうしていいやら・・って、これってなに?岩?
アメリカ映画で、こんなのがでてくるのがあったぞ。って神さまは観てないか・・

閃緑岩のウルリクンミはすくすくと成長し、天の宮居を破壊せんとばかりになった。
何食べたんだか・・ね

嵐の神も岩の子供には、適わず、イシュタル女神の官能的な踊りも唄も相手が、岩なので通用しないし
次々と猛々しい神々が対戦したが、まるで、歯が立たない。

ダイナマイトでぶっ飛ばせばよかったのに・・いや・・あの・・その・・^^A

最後に知恵の神エアが
『昔々、天と地とを切り離したとき』に使われた『いにしえの銅製の剣』をかざして
嵐の神を先頭に、神々が繰り出した。

ウルリクンミと大乱闘の末、神々は勝利を収め、アヌの地位は、安泰になった。のかもね。


ヒッタイト神話といわれる、この物語にはメソポタミアの神が名を連ね
天上界の主権交代の経緯や太古の大海と悪玉クマルビ、岩から作り出された怪物と
神々の戦争など、メソポタミア起源の宇宙創造譚(エヌマ・エリシュ)が
フルリ人に伝わって、変形したといわれている。

Telepinusが行方不明であるときに、彼は、太陽神と、 Hannahannasに絶望して、不平を言います。
Hannahannasは彼自身で捜し求めるように彼に言います。

嵐神の出発で、陸、作物、および群れの肥沃は消えます。
そして、飢饉は人と神を悩まします。

Telepinusの都市を捜した後に、彼はあきらめます。
Hannahannasは、ミツバチを送ります。
Hannahannasのハチは、彼を見つけて、
彼の手足を刺して、ワックスで浄化するために彼の目と足を拭きます。
これは彼をさらに激怒させます。

そして、川と家と窓を砕くことによって彼はさらなる大破壊を難破させます。
結局、悪と悪意は、 Kamrusepasによる魔法の稲妻で取り除かれるが、
Telepinus雷の前では、効力はありません。

神々は、鷹に彼を運ばせ、酒などで手厚くもてなし、嵐神の機嫌はやっと直ったのである。
地上の荒廃を知るとふたたび地上に戻り、地上はまた平和になった。
どっかで聞いたことがある?そう岩戸隠れに似た神話なのです。

無事に戻ったTelepinusは王室の人生と活気のある家、肥沃を回復します。
彼の繁栄と肥沃は羊の毛を中断させるポールによって象徴されます。

参考文献
ヒッタイト語の神話、叙事詩、および伝説 Goetze、Albrecht
Hittiteの 神話 Hoffner
中東の神話 Hooke
古代オリエント文明 Piere amie
古代メソポタミアの神々 三笠宮崇仁殿下
オリエント神話99の謎 小川 英雄
メソポタミア NHK
世界の神話1「メソポタミアの神話」 矢島文夫